ネット投票、TLF審査員会による厳正な審査を経て、革コン2021の受賞作品が決定いたしました。画像をクリックすると大きい画像がご覧頂けます。ご応募いただいた全ての方、投票に参加いただいた皆様、ありがとうございました!
New!東京レザーフェアで行われた、表彰式と作品展示の様子は[こちら]をご覧下さい。
クリエイティブ部門
最優秀賞
Dear my dog
三浦和俊
小型犬用のキャリーバックから派生する、Dogグッズのシリーズ提案 建築のフォルムをデザインモチーフとし、構造の美しさを、デザイン に取り入れ、犬周りの商品まで、シリーズとして構成しました。
優秀賞
Marrow
青木武蔵
革でできた骨のハンガー、骨と皮でできた人間。 どちらも「服を着ることができる」という点では同じである。 だが、ハンガーは人間によって「服を着せられている」ともいえる。 生まれては、死んでいく、ファッションの「ア・ラ・モード」のサイクルの中で、私たちは「ハンガー」ではないだろうか。という危機感と煩悶が主題になっている。
入賞
切り出すLEATHERカバー
加藤文音
作品の主旨
おでかけや散歩をしているときにペットボトルを持ち歩くのが面倒だと思いペットボトルカバーを作りました。
ただのペットボトルカバーではなくコンパクトにたためる作りとなっているのでエコバックと一緒にバッグに入れておくことができます。 ショルダーバックのように肩にかけることもできますが、「LEATHER」の「R」の部分を持って使うこともできます。
添い遂げる靴
川畑実佐子
作品の主旨
革靴は手入れや修理をすれば10年以上も履き続けることができますが、この魅力を知っている人は案外少ないようにも思います。
そこで「末永く」という意味を持つ水引のあわじ結びを革紐で再現し、履く人と靴とが何年も末永く共に時間を過ごせるようにという想いを込めてデザインしました。
shoe tree shoes
釘本湧平
作品の主旨
今にも歩き出しそうな足の形をしたシューツリーを見てインスピレーションが湧きました。
そこから革靴を長持ちさせるためにずっと頑張ってくれているシューツリーをどうにか歩かせたいと思い、革靴を融合したようなデザインにしました。
元々ビジュアル面でお洒落な見た目のシューツリーをスタイリッシュな革靴に仕上げました。
革厚底サンダル
中村里奈
作品の主旨
男女問わず使えるスニーカー風デザインを豊富にある色の革で表現。厚底の柔らかインソールにオープントゥのヌケ感を出す。
エレガントなイメージの革をアクティブにチェンジ。
もっと自由に革を楽しむ。
飛び出す絵本の靴
根本新大
作品の主旨
本を開き、表紙を折り畳むと靴に変形し、実際に着用する事が出来ます。
書物と履物の概念を越える新規性、コンパクトにストック出来る実用性をレザーによって実現します。
全体をスエードで構成し、甲とヒール部分には特に柔軟なスエードを使用することで、開閉しやすい構造を想定しています。
プロダクト部門
最優秀賞
りんごポシェット
村島未紗
外見も断面もかわいらしいりんごをモチーフにして、りんごのかわいらしい部分を全て詰め込んだポシェットです。コンセプトはかわいらしいです。大切な小物もつめこんでお出かけしたら、きっとウキウキな気分になること間違いなしです。
優秀賞
おもいでパタパタ
松尾英美
日本の昔からある玩具「パタパタおもちゃ」の仕組みを使って新しい革の写真立てを作りました。「繋がる」×「懐かしい」×「楽しい」=「新しい」をベースに、大人も子供も一緒に楽しめてインテリアとしても楽しめる様に工夫しています。
昔のおもちゃを知らない今の子供達に、日本のおもちゃを知って欲しい。大人ももう一度、日本のおもちゃの楽しさを思い出して欲しい。ただ面白いと感じるふとした時間も現代の私達には貴重な時間です。
新型コロナウイルスが未だ続き、会いたい人にも会えない現在、「孤独」や「不安」を感じることは多くなっています。携帯電話の普及により写真の重要性は薄れてきている現代。そういう今だからこそもう一度、「写真」という存在にフォーカスを当てたい。パタパタと回しながら、そして作りながら、自分の今まで歩んできた時間を思い出し、新しい日常を進んでいく活力になれば。
「最近連絡をとっていない友達や家族はいませんか?」
いろんな「おもい」や「思い出」が詰まった、おもいでパタパタの提案です。
入賞
New Runway Bag
小出塁
作品の主旨
テーマ:ランウェイを歩くモデルさんそのものをモチーフにバッグをデザインしました。作りは外縫いで賢い大人女性の気高さを演出。
本体部分は6枚はぎ布地で巾着仕様。また、胴面にスポンジ芯を入れ女性の柔らかさを表現。剛と柔を組み合わせた形です。短い持ち手を持つ事で長い持ち手が揺れ動き、ラウェイを歩く際に醸し出される気品を演出します。波打つ革は女性の華やかさ、裏に見え隠れする黄色い革は女性の無邪気さ、遊び心を表現します。もちろん、ランウェイを歩く際に最も輝くバッグです。
年輪bag
坂上歩美
作品の主旨
持続可能な消費をテーマに、より長く愛着を持って使ってもらえるバックをデザインしました。この年輪バッグは、木の年輪のように、革の生地が層になって重なっており、木が長い年月をかけて年輪を重ねていくように、このバッグと年を重ねていってほしいという願いを込めています。
層になった草の生地は、木の皮を剥ぐように、一枚ずつはがすことができ、その度に新たな顔(生地)を覗かせてくれます。また、はがした革は別途製作した底マチと合わせることで、バッグや収納カゴとしても再利用が可能。革の柄は、実際の年輪のように、外側はゴツゴツした無骨な雰囲気の樹皮をイメージした柄で、はがして内側にいくと、木の形成層を表現したつるッとした面が出てきます。
ひとつの面で、エイジングを楽しむことはもちろん、新たなデザインを楽しみたくなったときには、1枚はがして使うこともできるため、何度も違った魅力に気付くことができるバッグです。
リーフチェアー
根本賢
作品の主旨
本革の特性であるキズ、穴、経年変化を利用した折りたたみチェアーの提案。
骨格とシート部分が簡単に取り外しのできる折りたたみチェアーのシート部分を葉っぱを模した本革で表現。
キズや穴はそのまま利用しオリジナルアイテムとなる。季節に合わせて緑から黄、赤へと変えることでカスタマイズでき、複数並べば葉が生い茂る空間にもなる。
革木馬
松橋孝之
作品の主旨
「革育」をテーマに、子どもが革に親しむ事ができるプロダクトを目指しました。子どもが革に直に触れながら遊ぶ事ができるロッキングホース『革木馬』です。子どもに好かれる愛嬌のある存在感を目指しつつ、インテリアの雰囲気を損ねてしまうような如何にもな子ども向け用品にならない事を意識しました。革の質感も相まって子どものための上質なプロダクトとして訴求できるかと思います。子どもが革に触れる機会を増やす事で、革の良さを自然に感じてもらい、革の利用拡大に つなげる事を意図した提案です。
TaTaMi
栁田剛徳
作品の主旨
畳を用いた靴、畳は日本特有の文化物であるが、近年身近で触れ る機会が減ってしまった。しかし、質感・匂い・雰囲気は他にはない存在感がある。そこで日用品である靴のデザインの中に落とし込むことで、畳の新たな活用方法を築き、また身近な物として触れることが出来るのではないかと考えた。仕様はフロントファスナーを内蔵し、両サイドを紐にすることで、紐を結んだまま脱ぎ履きが可能になるようにする。底はベンズの革を用いて下駄の底をイメージし、独特な雰囲気を表現する。